香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(ゲーム条例)。

香川県の“ゲーム条例”めぐり 高校生ら「憲法違反」県を提訴 | IT・ネット | NHKニュース

いかにも勝ち目のなさそうな訴訟。もちろん、この訴訟自体には良い印象も悪い印象もない。勝ち目がないと思うだけ。ただ、こういうのが手放しで称賛されるあたりに、良くも悪くもこんにちのネット世論イデオロギーがあらわれているとは感じるかも。

あ、でも訴訟自体には良い印象も悪い印象もないと言ったけど、原告として高校生(子ども)の方が前面に出てるのは、耳目を集める意図が透けて見えるようで、あまりいい気はしなかったかな。

ゲーム条例は子どもに義務を課すものじゃない。「努力義務だから―」とかいう話ではないよ。努力義務すら課されてないの。ゲーム条例で(努力)義務を課されてるのは保護者の方。だから、筋論で言えば保護者が先頭に立つべきなんだよね。義務を課されて権利を制約されている可能性があるのは、一次的には保護者の方なんだから。なのに、やたらと高校生アピするのは、やっぱ話題を集めたいんだろうな、と。いや、別にいいけどね。個人的に好感が持てないってだけで。

しかしまあ、ありえないけど、努力義務でもダメとなったら、アウトの条例なんて山ほどありそうだな。一部自治体の乾杯条例とか、「自治体や事業者が行う清酒普及促進の取組に協力するよう努めるものとする」みたいなのもあるからね。「特定事業の普及に協力せよ!」ってかなりヤバくない? こういうのの方がよほど問題含みだと思う。